共同研究・開発を積極的に推進
小島製作所では、これまでに業種・業態の垣根を越えて多くの企業とコラボレーションし、様々な問題・課題を解決してきました。 “少数精鋭の技術集団”ならではの柔軟な開発体制が、パートナー企業との間で新たな相乗効果を生み、常識を覆すユニークな商品を社会に送り続けています。
下水道関係の樹脂製品トップメーカーである前澤化成工業(株)との業務提携により、樹脂製単管式排水システム ビニコアを開発。小島製作所の排水システムのノウハウと前澤化成工業の樹脂成型のノウハウの融合により、排水性能はもとより遮音性、施工性、耐衝撃性、耐腐食性等に優れた商品として排水業界でシェアを拡大しています。樹脂への本格参入という、小島にとっては次の100年に向けてのターニングポイントとなった商品でもあります。
防音排水管メーカーのシーシーアイ（株）とのコラボレーションにより生まれた、延焼防止材付き中・高層用通気継手です。
火災が発生すると熱膨張材が膨張し、接続部で配管内を完全に閉塞することで上階への炎や煙、熱の侵入を防ぎます。これにより防火区画から１メートル以内の横枝管に、塩ビ管配管が可能となりました。
2005年、排水金具・マンホールなどの鋳物需要が減っていく中で、生産効率アップを目的に(株)長谷川鋳工所との協業化を実現。2008年にはP-trap COMブランドにてステンレス製排水金物の製造に着手し、キズが付きにくい、腐食しにくい等のステンレス特性を活かして、排水金具の新しいスタンダードを築きあげています。
鉄建建設(株)との共同研究により生まれたのが満空試験治具です。施工現場で実際に起こったトイレの排水管からの漏水をきっかけに、従来までの満水試験より低コスト・時短で行える試験方法として、空気圧で排水系統の漏れ検査を行う満空試験治具を開発・提案。共同で特許出願するとともに商品化を実現しました。
現在は電子式満空試験機として漏洩試験を自動化・データ化。さらにスマホによるデータ管理アプリの開発も行うなど、漏洩試験工程のさらなる簡便化を進めています。
排水管更新工事中に起こる騒音、振動、粉塵といった問題を解決するために、共同で開発したジャッキアップスリム短管工法。床スラブをハツらずに新しい排水管に交換できる、“工期中のストレス”を大幅に抑えた画期的な工法として、多くの集合住宅の改修現場で採用されています。