２００６．３．３１号

　２００３．９．１５号”貫通部の埋め戻し方法！床スラブ貫通部からの振動伝達”で、埋め戻し方法によりどのような影響があるのか報告しました。
　今回は、ＣＰジョイントとＨＱジョイントの床スラブ振動加速度レベルの違いを実験によって確認しましたので、その結果の一部を報告します。

実験配管

　ＲＣ造３階建ての躯体と一体構造となっている社屋ベランダを貫通して配管した、当社実験タワーを用いた。スラブ厚は２００mmで対象スラブ貫通部以外からの振動伝達を無くすために、排水立て管の固定部分には防振ゴムを挿入し、実験タワーと排水立て管の振動絶縁を施した。

供試継手	CP60K 100×65　，　HQ60K 100×65 （防触テープ　ハーフラップ巻き）
排水立て管径	１００Ａ
排水横主管径	１２５Ａ（LJ-K100×125）
横主管形態	水平2曲がり（2,500mm＋2,500mm＋2,000mm）
排水負荷	定流量　200[l/min]
試験方法	SHASE-S 218　「集合住宅の排水立て管システムの排水能力試験法」に準拠

排水実験タワー

ＣＰジョイント ＣＰジョイント 防触テープ ハーフラップ巻き ＨＱジョイント ＨＱジョイント 防触テープ ハーフラップ巻き 立て管貫通部断面図

振動実験結果

ＣＰジョイントとＨＱジョイントの床スラブ振動加速度レベルは、同等であることが判りました。

負荷流量　200[l/min]　Ｐ１点

●引用文献
嶋田泰・安岡博人・塚本幸助・小島誠造・河村憲彦
集合住宅における排水立て管からの伝搬音に関する研究
床スラブ貫通部からの振動伝達に関する実験
日本建築学会大会　学術講演梗概集　２００３年９月

嶋田泰・安岡博人・塚本幸助・小島誠造・河村憲彦・馬場敦
集合住宅における排水立て管床貫通部からの振動伝達に関する研究
日本騒音制御工学会　研究発表会講演論文集　２００３年９月

関連リンク 　　　　　

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