2004.2.29号
排水通気システムの性能は、排水横主管の配管形態すなわち、曲がりの数、曲がりまでの距離などの違いによっても影響を受けます。排水横主管が鉛直に芯ズレを形成するダッキング配管もそのひとつで、立て管芯からダッキングまでの距離や、ダッキングの落差距離、管径により、基本性能が低下します。特に立て管からの排水が急激に方向転換を強いられる脚部継手近傍では、できるだけ排水に抵抗を与えることなく流下させることがポイントとなります。
ダッキング部の落差距離:Lを可変させ、下層階器具トラップへの影響を確認しましたのでその一部を報告します。
実験配管
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横主管径:125A 落差距離:Lの違い 9F 2.5 [l/s]
8F 1.5 [l/s]
合計 4.0 [l/s]
落差距離:直付け
2001.5.15号参照排水横主管径の違い 9F 2.5 [l/s]
8F 1.5 [l/s]
合計 4.0 [l/s]
●落差距離:Lが大きくなるほど下層階の管内圧力は緩和されます。
●排水横主管径125Aでは落差距離を大きくしても、125Aの許量流量5.1[l/s](こう配1/100、伸頂通気方式)を許容することはできません。
●ダッキング部を設ける場合は、立て管径に対して2サイズ拡径した横主管径として下さい。
排水横主管の曲がりの影響 曲がりまでの距離・管径の違いは、こちら
排水横主管の合流部の流れ(その1)は、こちら
ご注意!横主管のダッキング配管は、こちら (註:直付けの説明)
排水横主管の 合流部の流れ その2 鉛直上方合流は、こちら
横主管の曲がりの影響(その2) 継手形状の違いは、こちら