2000.12.28号
排水立て管からの排水は、90°曲がりの脚部継手によって方向転換を強いられ、排水横主管に突入して行きます。そのため排水の流れが激しく乱れ、横主管の曲がり部や合流部に衝突すると、管内圧力は著しく上昇します。最近の設計では複数の排水立て管系統が同一の排水横主管に接続される、いわゆる「横主管ヘッダー配管」のケースも多く、合流の仕方によっては下層階の器具トラップからの跳ね出しが心配されます。
そこで、合流部の継手形状によって、管内圧力がどう影響を受けるか、当社実験タワーにて確認しました。
横主管ヘッダー配管実験
2系統の立て管排水を1本の排水横主管に合流しました。
供試継手、実験配管及び実験負荷は下記の通りです。
TypeA LT125を使用した場合は、下流側の排水に抵抗されて上流側の下層階の正圧が高くなります。 合流前と合流後の流水深を比較すると合流前(上流側)の水位が高くなっています。 動画をご参照ください。 下層階の正圧は、 TypeA > TypeB |
横主管での合流状況
TypeA LT125の合流状況 | TypeB Y125+45L125の合流状況 | TypeA合流部の前後にスーパーボールをぶら下げて、合流状況をより分かり易く再現しました。 |
TypeAの合流状況を動画でご覧いただけます。 (約0.7MB) |
TypeBの合流状況を動画でご覧いただけます。 (約0.5MB) |
スーパーボールの動きを動画でご覧いただけます。 (約0.7MB) |
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関脇 7月15日 新コンセプトントKST/騒音レベル・振動加速度測定データ
小結 8月15日 横主管の曲がりの影響/曲がりまでの距離・管径の違い
前頭 3月31日 油脂分が付着した排水管内部の写真