管狭小化
生活排水、とくに台所流しの排水は、飯粒、野菜の切りくず、肉や魚の脂肪、
天ぷら油などの油脂分が水といっしょに流されます。この油脂分は管の内壁に
付着し、管内を狭くして流れにくくするばかりでなく、そこに微生物群が繁殖し、
それらが経年とともに角質化してしまいます。
台所流し単独系統
排水立て管 100mm
排水横枝管 50mm
管内に油脂分がベットリと
付着している。
の排水管は、
動脈硬化の進行が早い。
スライム・スケールの付着状況
立て管では内壁部から中心方向に付着が進行し、徐々に
細くなります。また立て管脚部(立て管から横主管への移
行部)では、排水が急激に方向変換を強いられるため、排水
が飛散し、常に流れる部分を残して細くなっていきます。
排水管の洗浄方法
排水管が細くなると、設計時の排水性能が確保できず、さまざまなトラブルを引き
起こします。付着の進度は居住者の食生活や使用条件により異なりますが、定期的
な排水管の洗浄をおすすめします。
排水管の洗浄には、洗浄ノズルから高圧の洗浄水を管内壁に噴射させ、付着して
いるスライム・スケールを水とともに下流へ流し出す、高圧洗浄方式が一般的です。
(前方噴射方式と後方噴射方式があります。)