技術レポートタイトル

2000.11.30号


HP-S
 100A

HP-K
 125A
 平成12年に首都圏で完成する20階以上の超高層マンションは、30棟にも達すると報告されています。マンションも都心回帰が鮮明となり、SI住宅を指向して100年を超えて住み続けることができる永住型のものが増えているようです。高い排水性能が要求される超高層マンションに、KOJIMAのHPジョイント排水システムがお応えします。
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HPジョイントの作用効果と設計用許容流量値

 排水立て管内を落下してきた排水は、減速ガイドによって減速され、2枚の通気調整ガイドに案内されて旋回しながら流下します。また立て管排水と横枝管排水が直接クロスフローしないように、内管が設けてあります。「減速効果」と「流入部の通気抵抗の緩和」を実現し、多量の排水が立て管に流れても、排水管内で発生する空気圧力変動を小さく抑えることができます。
HP 100 Series HP 125 Series
適応階数
[階]
設計用許容流量値
[l/s]
適応階数
[階]
設計用許容流量値
[l/s]
25 8.9 45 12.7
30 8.7 50 12.5
35 8.5 55 12.3
40 8.3 60 12.1










 排水立て管の配管長が長くなると(階数が高くなる)と通気抵抗が大きくなり、設計用許容流量値が低下します。上記の設計用許容流量値は実験結果をもとに決定しています。

排水実験データ

●HP 100 Series /ご採用現場(29階建て)での実験データ
各階のトラップ封水損失値

29F:WC+WM:2.5[l/s]
28F:WC+WM:2.5[l/s]
27F:WC+WM:2.5[l/s]
26F:WC+WM:2.5[l/s]
25F:WC+WM:2.5[l/s]
合計負荷流量 : 12.5[l/s]

●HP 125 Series /自社排水実験タワーでの器具排水実験(洗剤入り)

                       KOJIMA排水実験タワーはこちら

各階の管内圧力変動値


9F:WC+WM(洗剤入り)2.5[l/s]
8F:WC+WM(洗剤入り)2.5[l/s]
7F:WC+WM(洗剤入り)2.5[l/s]
6F:WC+WM(洗剤入り)2.5[l/s]
5F:WC+WM(洗剤入り)2.5[l/s]
合計負荷流量:12.5[l/s]

施工写真

 建設省告示第1652号(平成12年7月19日)による日本住宅性能表示基準には、維持管理対策等級が定められています。共用配管の等級3は「清掃、点検及び補修ができる開口が住戸外に設けられいる等、維持管理を容易にすることに特に配慮した措置が講じられている」と説明されています。
 ご採用現場(施工写真)は廊下に面した所(開口が住戸外に)に排水立て管(共用配管)を設置し、HPジョイントの掃除口から清掃、点検ができる設計になっています。

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前頭 11月15日 漏水検知器LI

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