2002.1.15号
複数の排水立て管系統が同一の排水横主管に接続される、いわゆる「横主管ヘッダ配管」において、合流部に使用される継手形状の違いにより、下層階の管内圧力に差が出ることを2000.12.28号(www.kojima-core.co.jp/20001228report.html)で報告しました。今回はその続報として、排水横主管の流れ方向に対して鉛直上方から合流した場合の実験結果を報告します。
横主管ヘッダ配管実験 その2
それぞれの排水立て管から2次排水横主管(複数の排水立て管からの1次横主管の排水がヘッダ状に合流する排水横主管)までの距離やレベルが異なる上に、躯体の基礎や梁などの構造体を回避して配管接合されるため、好ましくない横主管形態となるケースがあります。そのひとつとして、LT125と90LL125を組み合わせて、排水横主管の流れ方向に対して、鉛直上方から合流させる配管があります。今回は下記の配管条件で実験を行いました。
試験方法
鉛直上方合流
供試継手 | CP60K 100×80-65(L) | |||||||||
排水立て管径 | 100A | |||||||||
排水横主管径 | 125A(LJ-K 100×125) | |||||||||
横主管形態 | 横主管ヘッダ配管 水平2曲がり 排水横主管の流れ方向に対して、鉛直上方から2次横主管に合流 |
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排水負荷 |
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試験方法 | HASS218「集合住宅の排水立て管システムの排水能力試験法」に準拠 |
Y125と45L125を組み合わせて、水平45°に合流させた場合と比較してみると、下層階の正圧が著しく大きくなることが判ります。横主管の配管形態には、くれぐれもご注意下さい。
水平45°合流
関連リンク
排水横主管の合流部の流れ その1は、こちら
ボブスレー現象ってなんだ?下層階での負圧発生要因は、こちら
排水横主管中の流速と流水深は、こちら
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