技術レポートタイトル

2001.5.15号
  排水横主管の配管経路は「梁」などの建築的な条件がある中で、最も合理的で安全な経路を選択する必要があります。特に複数の排水立て管系統が同一の排水横主管に接続される、いわゆる「横主管ヘッダー配管」の場合、梁の回避やこう配の確保など立面的な条件があり、止むを得ず横主管がダッキングするケースがあります。ダッキング配管では、その位置や管径などの条件によって、下層階の管内圧力が大きくなり、吹き上げ事故を誘発することがあります。当社の排水実験タワーにおいて、ダッキングの条件を可変させた実験を行いましたので、その一部を報告します。

実験配管

横主管径
125A


落差
72.8o
標準
(ダッキング無し)

1000o
(45°エルボ直付)

150A


落差
87.7o
500o
(45°エルボ直付)

実験の結果

・水平曲がりの条件と同様に、排水立て管芯からダッキングまでの距離を十分確保しないと、下層階の管内圧力は著しく大きくなります。
・排水横主管径を立て管径に対して、2サイズ拡径することにより、CP100Aシステムの基本性能6.5[l/s]は確保できます。
排水横主管の曲がりの影響は、こちら
排水横主管の合流部の流れは、こちら
小島の脚部継手LJシリーズ
は、こちら

ダッキング配管の流下状況

ダッキング配管の流下状況が動画でご覧いただけます。
(約0.6MB)

ご注意
動画をご覧になる際、データのダウンロードが完全でないと、止まって見えることがありますので、ダウンロードが完了するまでお待ち下さい。



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