技術レポートタイトル

2001.1.15号
  集合住宅の住戸プランの多様化によって、芯を通して鉛直に配管されるべき排水立て管の芯ズレを生じ、オフセット配管となることがあります。また、伸頂通気管が最上階の住戸専用部の床下を経由して、大気に開放されるようなケースもあります。
 上層階が45°や90°のオフセット配管となった場合や、イレギュラーな伸頂通気配管となった場合に、排水性能がどう影響を受けるか、当社排水実験タワーでの実験結果を以下に報告します。

上層階オフセット配管時の管内圧力分布

 排水実験タワーの9Fと8Fの間に、オフセットを設け、以下の条件で実験を行いました。

●実験条件
Type
オフセット
配管形態
ストレート
オフセット無し
45°
オフセット
90°
オフセット
90°
オフセット+回路通気
供試継手 CP 60K 100×80−65(L)
立て管径 100A
オフセット位置 9Fと8Fの中間
横主管径 125A (LJ−K100×125)
横主管形態 水平2曲がり(2,500mm+2,500mm+2,000mm)
排水負荷 定流量4.0[l/s] (9F:2.5[l/s]、8F:1.5[l/s])
試験方法 HASS218「集合住宅の排水立て管システムの排水能力試験法」に準拠
●実験結果
TypeA の管内圧力分布
TypeB , Cの比較
管内圧力分布
TypeB , Dの比較
管内圧力分布



イレギュラーな伸頂通気配管の場合

 伸頂通気管が最上階の住戸専用部の床下を経由して、大気に開放されるようなケースを想定し、集合継手(NHP100A)の一方の横枝管接続口に排水管を接続し、他の一方に伸頂通気管(100A)を接続した配管形態で実験を行いました。

●実験配管形態図 ●実験結果
伸頂通気管内の空気の動きを動画でご覧いただけます。
                    (約1.2MB)
・NHPを使用することにより、CPの基本性能は確保されます。
 ただし、伸頂通気管が最上階住戸の専用部床下に配管されますので、遮音対策や結露 対策など排水性能とは別の配慮が必要となります。

代表的な仕様図
     NHP−K 100×65−80−100
     NHP−S 100×65−80−100

その他バリエーションについては、ご相談ください。

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