技術レポートタイトル

2005.1.15号
 固有周期が短い剛構造から、周期の長い柔構造へと、建物の耐震技術の研究が進み、高さが100mを越えるビルだけでも400棟を数えると聞いています。柔構造の建物に設置される配管は、その揺れに対応できるものが要求されます。当社の排水用特殊継手の配管接合部に使用しているパッキンの変位吸収角を確認いたしましたので、ご報告いたします。

コアジョイントの変位吸収角

分類 ワンタッチパッキン メカニカルパッキン
パッキン名 VG,VCパッキン KOパッキン KMパッキン
呼び 80(75),100,125 50,65,80(75) 80,100,125
角度符号 θ1 θ2 θ3
変位吸収角 3° 3° 3°

KOパッキンの変位吸収角の確認写真

立て管における層間変位角

@コアジョイントの変位吸収角:3°

A地震による層間変位角:0°17′
tanθ=1/200 より θ=0°17′

B施工時に許容される誤差調整角:2°43′

(コアジョイントの変位吸収角)−(地震による層間変位角)
=(施工時の許容誤差調整角)

(3°)−(0°17′)=(2°43′)

δ=H・tanθ
δ:層間変位角 H:階高 θ:変位角
参考文献

金山弘雄
揺れを制御する 超高層ビルと耐震・制振技術
日本機械学会誌・2004.6  Vol.107  No.1027

須貝 高
設備ユニットの問題点と今後の動向
F配管接合部品の誤差・変位の問題とその吸収調整
建築技術・1977.3 No.307
関連リンク
スラブ上面接合における「耐震性能」KST-S タイプは、こちら
パッキンのシール性能その2 KOパッキンは、こちら
パッキンのシール性能その1 VGパッキンは、こちら

技術レポートバックナンバー        Yahoo!

TOP会社概要製品紹介技術レポートダウンロードセンターお問合せご注文