2002.5.15号
HASS206-2000によれば、建物内汚水・雑排水通気系統の配管工事の一部または全部が完了したときには、満水試験または気圧試験を行うことになっています。満水試験の試験圧力は最小30kPaとし、その保持時間は最小60分となっています。kojimaのHP、CP、KSTジョイントの上部立て管接続口に装着されているVG(鋳鉄管用はVC)パッキンは排水立て管の伸縮吸収が可能なワンタッチパッキンです。このワンタッチパッキンのシール性能について報告します。
試験の種類
当社では、T満水試験とU水張り試験の2種類の試験によって、パッキンのシール性能を確認しています。【表1】に試験の種類を解説します。
【表1】試験の種類 | ||||||||||||||||||||||
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試験方法 【社内規定 接続部の試験要領 TS1013】
T満水試験
1)試験対象部分の最高開口部を除き、他の開口部を全て密封した後、管内を満水にし、漏れの有無を検査する。
2)満水試験の代わりにポンプを用い、水圧試験として行っても差し支えない。
3)試験圧力は最小30[kPa]とし、その保持時間は最小60[分]とする。
※但し、ブランチ間隔が3[m] を越える建物に使用されるおそれのある場合の試験圧力は、最小50[kPa]とし、その保持時間は最小60[分]とする。
満水試験状況を動画でご覧いただけます。 ISDN,アナログ
(144KB)ブロードバンド
(698KB)
ご注意動画をご覧になる際、データのダウンロードが完全でないと、
止まって見えることがありますので、
ダウンロードが完了するまでお待ち下さい。
U水張り試験
1)試験対象部分の最高開口部を除き、他の開口部を全て密封した後、管内を満水にし、漏れの有無を検査する。
2)水張り試験の代わりにポンプを用い、水圧試験として行っても差し支えない。
3)試験圧力は最小7[kPa]とし、その保持時間は最小30[分]とする。
水張り試験状況を動画でご覧いただけます。 ISDN,アナログ
(186KB)ブロードバンド
(898KB)
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試験条件
T満水試験とU水張り試験の試験条件を【表2】に示します。
【表2】試験条件 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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※管外径は、挿入端の最大・最小寸法を示します。 ■呼び80のCP,KJ8,KSTの上部立て管受け口の形状・寸法は、いづれも同じです。 またVG80パッキンは、上記のいづれの受け口にも兼用です。 ■呼び100のHP,CP,KJ8,KST,SJの上部立て管受け口の形状・寸法は、いづれも同じです。 またVG100パッキンは、上記のいづれの受け口にも兼用です。 ■呼び125の受け口はHPのみです。 またVG125パッキンは、HPのみに使用しています。 |
試験結果
T満水試験とU水張り試験の試験結果を【表3】に示します。
【表3】試験結果 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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お願い
@排水立て管、排水横枝管ともJISで定められた外径寸法(許容差内)のもの(付着物や汚れのない)をご使用下さい。
A満水試験は、1スパンづつ実施して下さい。
B排水用鋳鉄管(RJ管)を使用される場合は、必ず、JISで規定するシール性滑材(JIS G 5525)をご使用下さい。
C満水試験を実施される際は、水圧で排水横枝管が抜け出す場合がありますので、排水横枝管を必ず支持金物で固定して下さい。
コンセプトチャート Vol.2
ホームページ開設2周年記念号 2001年2月15日にアップロードされたコンセプトチャートに、2001年2月28日以降の新しい情報を加えました。 コンセプトチャートは、単管式排水システムをビジュアルにまとめたものです。 符号A〜Hをクリックすると別ウインドウが開き、詳細情報をご覧いただくことができます。 技術レポートバックナンバーにもコンセプトチャートを入れましたので、そちらもご参照ください。 コンセプトチャートはこちら 検索マトリックスはこちら |