2002.8.15号
HASS206では、特殊継手排水システムを含む伸頂通気方式では、「原則として排水立て管にオフセットを設けてはならない」と規定されています。特に脚部継手の直上に45°を超えるオフセットが設けられると、下層階の正圧が高くなりトラップ封水跳ね出しの危険が高まります。(2000.7.31号:www.kojima-core.co.jp/20000731report.html)
今回は脚部継手の直上に22.5°のオフセットを設けた(となった)場合の影響について、当社排水実験タワーでの実験結果を報告します。
実験条件
供試継手 | CP60K 100×80-65(L) |
排水立て管径 | 100A |
オフセット位置 | 脚部継手直上で/ 22.5°オフセット & 45°オフセット |
排水横主管径 | 125A(LJ-K100×125) |
横主管形態 | ストレート 5m |
排水負荷 | 定流量 5.0[l/s](9F:2.5[l/s],8F:2.5[l/s]) |
試験方法 | HASS218 「集合住宅の排水立て管システムの排水能力試験法」に準拠 |
←写真はKL22.5を使用したオフセット KL22.5 New!!
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(45°オフセット) |
実験結果
禁止配管 | |
・ CP排水システム(HP・KJ8・KSTとも同様)には、原則としてオフセットを設けないで下さい。 ・ 脚部継手直上で45°オフセットを設ける場合には、最新版の技術資料に記載の通り、1サイズ拡径したのちオフセット配管として下さい。 ・ オフセット部に排水があたり、排水騒音発生の一因となります。オフセット部を設ける場合には、適切な騒音対策を施して下さい。 ・ 脚部継手直上でKL22.5°を使用し、拡径しないで22.5°オフセットを設ける場合の、設計用許容流量は以下の通りです。負荷流量QL<許容流量QPを満足する範囲内でご使用下さい。
CP排水システムで1カ所22.5°オフセット配管
となった場合の許容流量
適応階数 設計用許容流量値[l/s] 10F 5.5 15F 5.2 20F 4.9 25F 4.7 30F 4.2
★ご注意 横主管の配管形態により排水性能は低下します。配管形態ごとの低減係数については、最新版の技術資料でご確認下さい。
関連リンク
どう対処するか? オフセット配管/オフセット配管実験結果は、こちら
どう対処する? 上層階のオフセットは、こちら
中層階でのオフセット 22.5°のオフセット配管は、こちら
コンセプトチャート Vol.2
ホームページ開設2周年記念号 2001年2月15日にアップロードされたコンセプトチャートに、2001年2月28日以降の新しい情報を加えました。 コンセプトチャートは、単管式排水システムをビジュアルにまとめたものです。 符号A〜Hをクリックすると別ウインドウが開き、詳細情報をご覧いただくことができます。 技術レポートバックナンバーにもコンセプトチャートを入れましたので、そちらもご参照ください。 コンセプトチャートはこちら 検索マトリックスはこちら |