2000.9.30号
汚水が逆流しますので、当社では「汚水(大便器)」の対向側に雑排水横枝管(浴室や洗濯パンなど)が配管される、二段口「I型」のバリエーションは製作しておりません。
KOJIMAではバリアフリーな集合住宅を実現するために、排水管の納め方について早くから研究し、汚水と雑排水が異なったレベルで立て管継手に接続できる、二段口のCPジョイントを二体型で開発してきました。しかし・・・・・・・・この二段口の継手には、隠れた泣き所があります。
汚水の逆流
二段口タイプで汚水(大便器*1)の対向側に雑排水横枝管(浴室や洗濯パンなど)が配管されるケースでは、大便器を流すと、その排水が対向側の雑排水横枝管に流入してしまいます。汚水横枝管と雑排水横枝管のレベル差が、168.5mm〜273.5mmの5種類の二段口「I型」供試継手を使用して、汚水の逆流状況を確認しました。 注意:CP二段口継手「I型」は、禁則バリエーションのため、実際の製品はありません。供試継手は流入確認実験用にわざわざ組立てたものです。 *1 使用大便器:T社製8L便器サイホン形 |
サイホン便器を使用した場合の逆流状況
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こんなことに・・・ 動画(1MB) |
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ミニサイホン便器を使用した場合の逆流状況
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そこで、KOJIMAは こうしました!
@嵌合キー 以上のとおり、二段口継手「I型」は逆流しますので、当社ではCP二段口継手の上部継手に凸ボス、下部継手に凹ミゾを設け、「I型」の組み合わせができない×設計にしてあります。 |
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「I型」に組立てることはできません | 上部継手 | 下部継手 |
A排水性能 CP二段口継手は、上部継手と下部継手の二体型になっています。 汚水の流入高さが異なっても、平準的性能を確保するために減速・旋回ガイドは下部継手に設けてあります。 CP235,275,300,325のバリエーションはこちら CP220のバリエーションはこちら |
技術資料2000年9月版が発行されました。CPシリーズ
KSTシリーズのテクニカルデータが詳しく記載されています。 ご要望の方はe-mailでお申し込み下さい。 |
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