2009.3.31号
SHASE−S 206-2000では、「特殊継手排水システムを含む伸頂通気方式の排水通気系統には、原則としてオフセットを設けてならない。」となっています。やむを得ず排水横主管がオフセット(立ち下がり)配管となる場合は、1サイズアップの排水横主管径と通気管が必要となります。
以下に排水横主管100A(通気有・無)と排水横主管125A(通気有)の実験を行いましたので、その結果の一部を報告します。
実験配管
供試継手 CP60K 100×80-65(L) 排水立て管径 100A 排水横主管径 100A(90LL)
125A(LJ-K100×125)横主管形態 右図による 排水負荷 定流量 5.0[l/s] 試験方法 SHASE-S218-2008 「集合住宅の排水立て管
システムの排水能力試験法」に準拠
@排水横主管100A、通気無 | 破封! | ||
動画@ 3MB |
|||
A排水横主管100A、通気有 | 破封! | ||
動画A 3.2MB |
B排水横主管125A、通気有 | 破封無 | ||||
動画B 2.5MB |
|||||
|
考察
KOJIMAは排水横主管にオフセットがある場合、排水立て管の2サイズアップの排水横主管径を推奨しています。しかし排水横主管オフセットに通気管を設けることにより、1サイズアップの排水横主管でも判定条件である±400[Pa]に収まっていることがわかりました。
関連リンク
2006.9.15号 HQジョイント 排水横主管オフセット 回路通気管の効果の確認は、こちら
2006.8.15号 最下階排水を高層階系統に合流した場合の影響は、こちら