技術レポートタイトル

2005.1.31号
 満空試験治具の試験手順のお問い合わせが多いので、今回は動画や写真を用いて説明致します。
満空試験部材
試験対象の各部位をエア漏れのないよう閉塞します。(図−1)
@横枝管の管末は、Eプラグで閉塞して下さい(図−2)。Eプラグはバンドの締め付けネジをしっかりとねじ込んで取り付けて下さい。又、安全のため付属のワイヤーを床バンド等に取り付けて下さい(動画は、集合継手に取り付け状態)。(動画01)

A上階(操作階)の集合継手の横枝管接続口は図−3の方法で閉塞,固定して下さい。

B立て管はリークテスター(テストプラグ,エアホース,空気弁,安全ロープ)で閉塞して下さい。
 1)エアホースをテストプラグの空気弁に手締めで固くねじ込んで下さい。
 2)テストプラグを適切な位置まで吊り下げて下さい。
 3)エアポンプで圧力を3.5[kgf/cm2](赤目盛)又は50[lb/in2](黒目盛)以上の空気圧で膨張させて下さい(エアポンプの圧力計)。
 (動画02は同一階で行っております)
 尚、テスト終了後にテストプラグのエアを抜くときは、空気弁の中心にある「ピン」を押して下さい。
図−2

満空(気圧)試験治具を継手上部受け口に取り付けます。
Cエアポンプでテストプラグを膨張させた後、安全ロープの先端をナスカンに取り付け、余分なエアホース及び安全ロープを継手内に収納して下さい。(動画03)

D満空試験治具を継手受け口部に挿入して下さい。満空試験治具の円筒部外周及び継手内部のパッキンに水をつけると入りやすくなります。(動画04)

E試験中に治具が抜出さないように、取り付け金具を取り付けて下さい。(動画05)
管内を機密状態にして加圧します。
Fエアホースのカプラを満空試験治具のカプラに取り付けて下さい。(動画06)

G満空試験治具の開閉弁を「開」にしてエアポンプで0.035〜0.04[MPa]の範囲で加圧し、開閉弁を「閉」にしてから5分間放置して下さい。5分後のゲージ圧力を試験圧力(最小0.035[MPa])とし、最少15分間保持して下さい。(動画07)
 尚、加圧する際はゲージ保護のため、0.04[MPa]を超えないようにして下さい。

図−1




図−3
判定基準
H15分間経過後減圧しなければ合格です。(右写真)

I減圧したときは石鹸水等を塗布して漏れ箇所を調べて下さい。漏れ箇所を補修し、再度満空試験を実施して下さい。
ご注意
1. 満空(気圧)試験をする場合は予め計画し、1フ□アー毎に実施して下さい。
2. 試験は、原則として器具を取付ける前に実施して下さい。
3. 排水立て管及び横枝管の支持を確実に行い、試験空気圧によって排水管が抜出さないことを確認して下さい。排水管が若干でも抜出すと配管内の容積が変わり、減圧の原因になります。又、耐火二層管の目地補修は、試験後に実施して下さい。
4. 満空(気圧)試験を安全に実施するため、下記事項を厳守して下さい。
●Eプラグは付属のワイヤーを必ず併用して下さい。
●上階(操作階)の集合継手の横枝管接続□は、図−3に示すように塩ビ短管をキャップ止めし、床バンド金具に巻きバンドで固定して、抜け防止を行って下さい。又、塩ビ短管の先端は、集合継手のシールパッキンを傷つけないよう、必ず面とりを行っで下さい。
●図−1の*印のように集合継手に耐火二層管が直管のみで接続されている場合は、塩ビ内管が抜出すおそれがありますので、塩ビ内管部分を支持して下さい。(図−2参照)
●テストプラグは管外では絶対に膨張させないで下さい。破裂の恐れがあります。
●満空(気圧)試験治具は試験終了後、開閉弁から管内のエアを必ず抜いてから取り外して下さい。
5. 満空(気圧)試験を確実に実施するため、下記事項に留意して下さい。
●Eプラグ及ぴテストプラグは「土砂が付着しないよう」「傷が付かないよう」「紫外線に当らないよう」に保管して下さい。
●満空(気圧)試験治具は「土砂が付着しないよう」「透明プラスチック部に傷が付がないよう」「圧力計が損傷しないよう」に保管して下さい。
●満空(気圧)試験治具は試験終了後、30分以内で取り外して下さい。
6. 集合継手を試験する場台は、適合しない継手がありますのてお問い合わせ下さい。
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