2007.10.31号
KSTシリーズは、汚水・雑排水分流式にご使用いただく継手です。SHASE-S218では汚水と雑排水が合流する排水システムの試験方法として、1フロアあたり2.5[L/s]の定流量を負荷して試験をすることになっています。
従来KSTの許容流量値は、この基準に基づいて試験を行い許容流量値を決定していました。しかし汚水単独系統では、超節水便器を使用しても器具平均排水流量(qd)は、最大で2.0[L/s]です。したがって1フロアあたり2.0[L/s]の定流量負荷で再試験を行い、KSTの許容流量値を見直しました。
実験配管
供試継手 KST−S 100×80 排水立て管径 100A 排水横主管径 125A(LJ-K100×150) 横主管形態 水平2曲がり 2500×2500×200 排水負荷 定流量 4.25[L/s] 超節水便器6L
(TOTO製CS390B) 2台試験方法 SHASE-S 218 「集合住宅の排水立て管システムの排水能力試験法」に準拠
超節水便器6L
実験結果
KST排水能力実験
定流量4.25[L/s]KST排水能力実験
超節水便器6L 2台
考察
今回超節水便器6Lの発売に伴い、KST汚水単独系統の使用実態に合わせた試験を行い、許容流量値を下記のように改訂しました。
但し、従来通り高さ制限は15層までとする。
Qp:KST100A=4.2[L/s]
15階までの超節水便器6Lの単独系統でご採用いただけます。
2001.8.15号 KST-S 1人で施工できます!は、こちら
2007.8.15号 器具平均排水流量の大きい 超節水便器にご注意!は、こちら
2007.8.31号 器具平均排水流量の大きい 超節水便器にご注意!Part2 タンクレス式 S型は、こちら