技術レポートタイトル

2002.6.30号
 排水立て管を流下する排水は、各階のCPジョイントを通過するたびに旋回・減速を繰り返し、CP排水システムとして高い排水性能を確保しています。従って、排水が入らない階だからといえども、ソケットを使用して排水立て管を延長するだけでは、旋回・減速流を維持することができず、落下流速が速くなり誘導サイホンによりトラップ封水が吸引されてしまいます。
 当社実験タワーにおいて、中間階2層飛ばし配管(5Fと4FをDT継手で配管)となった場合の実験を行いましたので、その結果の一部を報告します。

実験条件

供試継手 CP60K 100×80-65(L)
排水立て管径 100A
排水横主管径 125A(LJ-K100×125)
横主管形態 水平2曲がり(2,500mm+2,500mm+2,000mm)
排水負荷 定流量 6.0[l/s](9F:2.5[l/s],8F:2.5[l/s],7F:1.0[l/s])
試験方法 HASS218 「集合住宅の排水立て管システムの排水能力試験法」に準拠

実験結果

CPが設置されていない5F、4Fでは流速が速くなり、大きな負圧が発生します。その影響は飛ばし階のみに留まらず、飛ばし階の上下階(6F、3F)まで及びます。

排水が入らない階がある系統でも、1層おきに減速継手を設けて下さい。

低層物件で排水システムの許容流量に対して、負荷流量が極めて小さい場合には、減速継手の設置数を減らすことができます。


物件ごとの対応については、当社にお問い合わせ下さい。

CPジョイント通過後の旋回・減速流を動画でご覧いただけます。
ISDN,アナログ
(64KB)
ブロードバンド
(321KB)

ご注意
動画をご覧になる際、データのダウンロードが完全でないと、
止まって見えることがありますので、
ダウンロードが完了するまでお待ち下さい。

関連リンク      

現場実験レポート 負荷階高さと排水能力は、こちら
ボブスレー現象ってなんだ? 下層階での負圧発生要因は、こちら

コンセプトチャート Vol.2

ホームページ開設2周年記念号
 2001年2月15日にアップロードされたコンセプトチャートに、2001年2月28日以降の新しい情報を加えました。
 コンセプトチャートは、単管式排水システムをビジュアルにまとめたものです。
 符号A〜Hをクリックすると別ウインドウが開き、詳細情報をご覧いただくことができます。
 技術レポートバックナンバーにもコンセプトチャートを入れましたので、そちらもご参照ください。

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