2001.10.15号
HASS206-2000給排水衛生設備規準・同解説には、「配管支持は、自重を支える支持と、地震による損傷を防止する耐震支持、配管の振動の伝搬を防止する防震支持に分かれる。」とあり、目的に応じた施工が求められています。また、「固定とは支持を含み、かつ伸縮に対しても固定部では、原則として配管が移動しないように堅固に保つことを意味する。」と示されています。排水用特殊継手は継手胴部がスラブを貫通する施工が多く、埋め戻しの方法によっては、その部位が固定点になります。
配管の吊金具をはじめとする配管支持材の専門メーカーである、日栄インテック株式会社殿では、当社のCPジョイントに適合する2種類の支持金物を製作しています。そのうちCPセッター(スラブ内支持金物)について耐荷重試験を実施しましたので、その結果の一部を報告します。
実験概要
実験は図に示すように、呼び200(外径210mm)のボイド管で抜いたスリーブに、CP60K 100×80を貫通させ、CPセッター(スラブ内支持金物)で支持した施工を想定しました。継手上部に加重体φ150を載せ、多機能材料試験機で徐々に荷重を加えます。
JTトーシ製 多機能材料試験
レンジ :50kN 校正年月日 :平成12年8月
実験結果
試料として2個のCPセッターを用いましたが、いずれも溶接部からの破断はありませんでした。
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試料2 荷重−たわみ グラフ |
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実験風景 |
1スパンの自重を支える荷重
階高3,000mmで、排水立て管にJISG 5525に規定されているRJ鋳鉄管、立て管継手にCP60K 100×80-65(L)を使用し、満水試験のために立て管内を水で満たした場合に、CPセッターに加わる荷重は、おおよそ0.75[kN](CP60K:0.15[kN],RJ鋳鉄管0.3[kN],水:0.3[kN])となります。
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