技術レポートタイトル

2001.3.31号
 排水管をソケットなどを使用して延長する場合、配管途中に内径段差が生じないように接合しなければなりません。横管は言うにおよばず、立て管においても段差が生じないように施工しないと、排水性能を低下させることになります。

内径段差の影響(管内圧力分布)

CPジョイントは減速ガイドと旋回ガイドにより、旋回流を形成して流下します。排水立て管の途中に内径段差(径の縮小)があると、排水が段差に衝突して管中心部に集められ、空気コアが狭められてしまいます。その結果、排水管内の空気が連通しにくくなり、管内圧力が大きくなります。
●実験条件
供試継手 CP 60K 100×80−65(L)
立て管径 100A
内径段差位置 7Fと6Fの間
横主管径 125A (LJ−K100×125)
横主管形態 水平2曲がり(2,500mm+2,500mm+2,000mm)
排水負荷 定流量3.0[l/s] (9F:2.5[l/s]、8F:0.5[l/s])
試験方法 HASS218「集合住宅の排水立て管システムの排水能力試験法」に準拠
●実験結果
・VUとVPの内径の差(径で7.0o)により、空気コアが阻害され、各階の管内圧力は正圧側に高くなります。この傾向は負荷流量が増えるほど顕著となり、排水性能は15%〜20%程度低下します。

段差部で阻害された流下状況を動画でご覧いただけます。(約0.6MB)

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